HySEとは
カーボンニュートラル社会の実現に向けて一つのエネルギーだけではなく、
マルチパスウェイでの取組みが求められています。
その中で次世代エネルギーとして注目されているのが水素です。
水素は多様な資源から製造することができ、エネルギーとして使用する際に、二酸化炭素を発生しません。
また日本は一次エネルギーの多くを海外から輸入する化石燃料に頼っており、国際情勢の影響を受けやすい。
よって海外の未利用エネルギーや豊富な再生可能エネルギーなどから水素を製造し
代替エネルギーとして利用することができれば、
エネルギーおよびエネルギー調達先の選択肢を増やすことが可能です。
また水素サプライチェーンと需要先には極めて広い産業とプレーヤーが関与し、
環境と経済の好循環をもたらすことが可能であることも大きなメリットとなります。
そのような将来の水素社会における小型モビリティへの水素エネルギー利活用を考えた場合、次のような課題があります。
水素エンジンにおける水素燃料特性に合わせた
燃料設計技術の確立および信頼性の確保
小型モビリティ用水素供給システムの
構築および安全性対応
HySEではこれらの課題解決に向けて、
これまでガソリン燃料を用いたエンジンの開発において各社が培った知見や技術をもとに、
連携して水素エンジンを搭載した小型モビリティの設計指針の確立や実用化に向けて、取り組みます。
基本理念および目的
- 水素エンジン小型モビリティ成立に必要な技術テーマを解決するために、メーカーが主体となり、モノづくりを通して研究実証を行う。また学との共創により知見を深める。
- より多くの完成車メーカー、サプライヤーを呼び込み、参加企業の輪をグローバルに広げることで小型モビリティ用水素ICEの開発と普及に向けた機運を高めていく。
組合員・会員の構成
正組合員 | HySEの組織運営、研究活動、その他事務的業務のすべてに関与して、研究成果を生み出す組合員 |
研究推進特別組合員 | HySEの研究活動に当たって、自身の持つ技術知見をもって、研究成果の最大化を行う組合員 |
事業管理特別組合員 | HySEの運営に当たって、研究組合運営の知見をもって、活動運営を円滑に推進する組合員 |
准組合員 | HySEの技術研究を行うWG(ワーキンググループ)の活動に参画する組合員 |
一般組合員 |
小型モビリティ用水素エンジンシステム関連部品に関して、自身の関連部品について水素燃料適用のための研究を持ち込みテーマとしてHySE内での活動を行う組合員 |
賛助会員 | HySEの活動に共感し、具体的協業領域を検討中の会員 |
組織概要
組織名称 | 技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合 |
略称 | HySE |
設立 | 2023年5月17日 |
組合員 | 川崎重工業株式会社、カワサキモータース株式会社、スズキ株式会社、 トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社、株式会社デンソー |
理事長 | 小松賢二(ヤマハ発動機株式会社) |
主な試験研究の内容 |
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所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目2-1 八重洲セントラルタワー7階 |